私は63歳の、年金生活者です。3年前までは、某企業の正社員として20代の頃からずっと働いていました。

会社の定年である60歳になった時、65歳まで働く事も選択できたので、かなり悩みましたが、体の衰えを感じていましたし、60歳で定年退職とさせていただきました。

現在、収入は年金のみで無職です。普段の生活だけなら、少ないながらもコツコツ貯めていた貯金と合わせてやりくりできるので困っていないのですが、先日孫が20歳になりました。

そこで、成人のお祝いとして、孫が前々から欲しがっていたのもあって、車を買う費用を少し用意してあげたい、と思っています。

娘夫婦も資金を用意するとの事なので、私の用意する金額は50~100万円程度なのですが、さすがにそこまでまとまった額を一度に出す事は難しく…。

悩んだ末に、カードローンに申し込んで資金を調達しようかな、と考えました。

早速、普段利用している銀行のカードローンに申し込みに行ったのですが、「無職の年金生活者」である、という事を理由に、申し込みを断られてしまいました。

やはり、無職の年金生活者ではカードローンに申し込むのは難しいのでしょうか?

それとも、この銀行の審査基準がたまたま厳しかっただけで、私でも申し込めるカードローンはあるものなのでしょうか?

結論としては、カードローンに申し込む事はかなり難しいです

最初に結論を言ってしまうと、年金受給によって生活している年金生活者は、カードローンに申し込むのは難しいです。

まず、最も大きい理由のひとつとして、カードローンには年齢制限があるという事です。

20歳未満の未成年がカードローンを利用する事が出来ないという事は、一般常識として殆どの人が知っていると思いますが、逆に、高齢者がカードローンを利用する事も制限されているという事をご存知でしょうか?

カードローンの高齢者の年齢制限については、そのカードローンの内容によって何歳まで、という範囲は違いますが、多くは60歳以下~65歳以下までと決まっていて、どんなに高い年齢制限でも70歳まで、というところまでが限界です。

カードローンは、貸したお金を何年かかけて返済する事を想定した金融商品です。

お金を貸す人の年齢があまりにも高いと、極端な話、返済途中で寿命で亡くなってしまう、という事も不思議ではありませんから、貸したお金が帰ってこなくなってしまう可能性を避けるのは、銀行や消費者金融側としては仕方のない事かもしれません。

次に、「年金」を「定期的な収入」として判断できるか、という事です。

カードローンは毎月決められた金額を返済しなくてはなりませんし、借りたお金には利子をつけて返さなくてはなりません。

時間をかけて返す事で、都度都度の返済の負担を小さくしていますが、最終的には借りたお金以上のお金を用意できなければならない訳です。

支給されている年金そのものは、正直なところ、あまり高額ではない、という事が一般的には周知の事実だと思います。

ですから、数万円程度ならまだしも、カードローンから数十万円以上の借入を希望していて、返済のアテは年金、というのは返済計画において破綻しやすいので、貸す事が難しいと判断される事が多いのです。

ちなみに、高齢者の年金生活者の中には、職業が農家や漁師、個人経営の店を所有しているといった場合、60歳以上でも継続して働いていて年金以外にも収入がある、という人もいますよね。

このような人であれば、年齢制限に問題がなく、かなりの高額借入を希望している、という事でなければ、カードローンの審査に通る可能性は十分にあります。

【参考ページはこちら】
年齢に関係無く借りられるカードローンはある?

無職の年金受給者でもカードローンを利用できます!

カードローンは全国のコンビニやショッピングモール、金融機関などに設置されている提携ATMから、いつでも必要な時に融資を受けられる便利なローン商品です。

消費者金融や銀行などさまざまな金融機関が取り扱っており、多くの人が利用しています。

金融機関にもよりますが、カードローンは基本的に満20歳以上から利用することができます。

もちろん金融機関の審査に合格する必要がありますが、審査において重視されるのは安定した収入があるかどうかということです。

この安定した収入という基準は金融機関によって異なりますが、収入の少ないパートやアルバイトの場合でもカードローンを利用することは可能です。

またカードローンが利用できる上限は、満60歳から70歳までの範囲で設定されているところが多いのですが、これらの年齢になると無職の年金受給者となっている人も多くなります。

ではこのような無職の年金受給者でもカードローンを利用することができるのかというと、答えは「できる場合もある」ということになります。

金融機関の中には年金受給者の利用は不可となっているところもあれば、そうではないところもあるのです。

申し込みに関する情報については、各金融機関のホームページなどに掲載されていますので、そちらを参考にすればすぐにわかります。

年金収入のみで貸し付けが可能かどうかも掲載されていますので、もし可能であるとされていれば年金受給者でも利用することができるでしょう。

もしホームページなどに記載が無い場合は電話などにより確認することができます。

さらに現在は信用金庫も個人向け融資に力を入れており、そのなかには年金受給者専用のローン商品を提供しているところもあります。

融資限度額は銀行などに比べると低くなりますが、それ以外のサービスについては他の金融機関とそん色ない出来となっていますので、銀行や消費者金融と共に利用対象として検討する価値は十分あるといえます。